疣岩(イボイワ)分水工を見に行こうの巻

分水工ってご存知ですか?

円形の構造物で水をその中に流し分ける便利な道具でございます

サイクリングも兼ねてその機能美を見に行ってみることにしました。

f:id:gogonoyokoana:20210506182822j:image

f:id:gogonoyokoana:20210506182836j:image

f:id:gogonoyokoana:20210506182845j:image

まずは蔵王エコーラインにつながる蔵王フルーツライン(県道12号線)をキコキコ登っていくことにします。

5月のゴールデンウィークらしい天気で気持ちが良いですな

f:id:gogonoyokoana:20210506183735j:image

途中でコンビニによりバナナ豆乳をいただく(フルーツラインならではの味???)

 

そうこうしているうちに疣岩分水工に到着です

f:id:gogonoyokoana:20210506183744j:image

f:id:gogonoyokoana:20210506184100j:image
f:id:gogonoyokoana:20210506184107j:image
f:id:gogonoyokoana:20210506184056j:image

疣岩分水工は7・3の割合で分水しています

円筒からこぼれた分の面積が大きい側が7割

f:id:gogonoyokoana:20210506184103j:image

こちらの小さい側が3割流れております

水の流れる音が物凄く周囲には轟音が鳴り響いております

http://entoubunsui.com/entouiboiwa.html

↑こちらのHPによると

円田村、村田町、沼辺村は慢性的な灌漑用水不足に悩まされてきた。大正3、4年以来毎年のように干ばつに見舞われ「我らに水を与えよ。然らざれば死を与えよ。」と村人たちが嘆くほど惨憺たる旱害が続いた。村人たちは新たな水源として松川に水を求め、国や県の支援を得て工事に着手した。工事はとても大規模なもので、村民が負担するの借金の利子も甚大なものになったという。
また、同じ松川の水を従前から利用している水利組合とも折衝を重ねなければならなかった。かくして、昭和6年7月20日に通水を開始し、3町村の水が確保された。
分水工へは対岸の遠刈田発電所で使用した水の一部をサイフォンで松川を潜り抜けここまで運ばれる。

 

旱(ひでり)に悩まされている住民たち、水利も絡んで大変な工事だったようです

f:id:gogonoyokoana:20210506185412j:image
f:id:gogonoyokoana:20210506185409j:image
f:id:gogonoyokoana:20210506185416j:image

https://www.town.zao.miyagi.jp/kurashi_guide/sangyo_kensetsu/nougyou/bunsui.html

選奨土木遺産にも選ばれているんですがそれを示すプレートなどはありませんでした。

 

gogonoyokoana.hatenablog.com

↑前に書いた記事なんですが水や土地、資源をめぐる争いになりかねない所を

建設から80年あまり経った今でも現役で丸く納めているのでした。(円筒分水だけに)

 

 

その後

f:id:gogonoyokoana:20210506235928j:image

雨宿り中
f:id:gogonoyokoana:20210506235933j:image
f:id:gogonoyokoana:20210506235925j:image

f:id:gogonoyokoana:20210506235921j:image

雨に打たれつつびしょ濡れのまま帰りましたとさ