前回より
キリシタン資料館見学を終えた私は坂の上にあるクルス館を目指すことにしました。
階段は301段あるようで大籠集落で殉教した方々の人数も301名なのだとか…
徒歩5〜6分ほどで頂上のクルス館に到着
外観は教会みたいな感じがしますね
登ってきた方角を振り返るといい景色です
三位一体?を表すカリヨンみたいな鐘が立っていました
クルス館前には移動された謂れのある巨石が
重い扉を開けて中に入ってみることにしました
教会みたいなシンプルで演出的なつくり
キリスト像が鎮座してました
👏😳キリスト教の拝み方?礼拝作法を知らない自分は間違って柏手打ちそうになりますがなんとかごめん下さいませ…
そのまま館のバルコニー部分に出て来訪記念の鐘を鳴らしておきました
鐘突き場(?)の高所から床を見てみると格子模様
クルス館を出るとそろそろ夕方4時になろうとしている所
案内人のおばあちゃんがクルス館の鍵を締めに登ってきた所ですれ違いご挨拶しました
その足で駐車場まで戻って来た時には田植えお疲れ会が宴もたけなわ!
観光や見学で来るバイク乗ったお兄ちゃんが珍しいのか地元のおじさんたちにどっから来たの?とご挨拶される始末
お話を聞いた所見学や観光に訪れる人はキリスト教関係者以外は珍しいのだとか
このままだと飲ませられそうな勢いなのでご挨拶して帰り道に進ませてもらいます
お世話様でした〜
県道まで下りて地図を確認、もう少し大籠集落を見ていくことにします
東側集落入り口の無常の辻
ここまで来たので前回行けていなかったとうや(鉄を精錬する作業場)跡地方面に向かってみることに
小高い丘にまたしても牛さんがのんびりと
土地の感じが以前何回か訪問した新潟の山古志村と似た雰囲気です
似ていない所はやはりこちら
上ノ袖首塚
無常の辻から家族の首を探して見つけたものの家に持ち帰られないのでここに埋めるほかが無かったそうです…
しばらく進むと大籠集落にキリスト教を伝えた千松大八郎・小八郎兄弟の大八郎のお墓へ
川を一本隔てた土地にひっそりとありました
白い○印のような地衣類が付いている石がそのようです
3つに割れているので三位一体を表してるんでしょうか?
自分が気になったのは「大八郎・小八郎」って名前なんですけど
彼等の本当の名前は今となってはもう誰もわからないまま…
墓所を後にした後は大八郎・小八郎がキリスト教を伝導した跡地へ向かいます
道がだんだん怪しくなってきました
山からは濃厚な夜の気配が迫ってます
途中で崖崩れ
崩れてきた石を見ると茶色い物質が…鉄錆かなぁ?
とうや(鉄の精錬所)跡地に到着
人が入ってはいるみたいですが
やっぱり出ました🐝🐝🐝
スズメバチの巣が近くにあるようでお馴染みの羽音がしています
スズメバチを警戒しつつ大籠集落のキリシタン始まりの場所へと到着しました
少しだけ坂を登って…
大善神(だいぜんしん)
大八郎・小八郎兄弟がキリスト教を伝導した場所に到着しました
当時はここで流行り神と称して伝導を行い説法を聴きにくる人々が絶えなかったとか
今ではひっそりとした時間が流れています
山や夕方の気配が濃くなってきました
そろそろ帰り支度をしましょう
これで全部見終わったかな?と思いきや旧道沿いにまだ見ていない場所がありました
台転場(だいてんば)へ到着
ここで踏み絵が行われていたみたいです
精錬所と台転場、無常の辻は一本のルート上に存在しています
ルリタテハがひらひらと供養塔の周りを飛んでます
蝶には死者の魂が乗り移るとか…
古い方の案内看板を読むと…
当時毎晩亡霊が現れ地方民を悩ませたが、後に南無阿弥陀仏の供養塔が建てられた後は出なくなったとか…
そりゃ「出る」よねぇ…
というかヨシュアくん仕事してる…?
出なくなったと案内看板に書いてありますがなんともいえない雰囲気が漂っています
わざわざ旧道化してある所にも何か理由があるんでしょう
夕方の気配に怯えつつ大籠集落を後にすることにしました
その後45号線に出て大谷海岸へ
2回目の訪問になった大籠集落探索はこれにて終了
殉教って綺麗な言葉だけじゃ伝わらないものを見た旅になりました
「人間がこんなに哀しいのに
主よ 海があまりに碧いのです」 遠藤周作 (沈黙の碑より)
ここまでお読みいただきありがとうございます